電力自由化とはどのようなもので、どんなメリットがあるのか

電気の市場競争を導入することでこれまでの独占状態が崩れ、新規参入会社から電気を購入する事ができるようになった

電力自由化とは、これまで特定の電力会社に独占されていた電気事業に様々な会社が参入をする事ができるというものです。今まで電気は地域ごとに決まった電力会社しか契約できませんでした。それが市場競争を導入することによって独占状態が崩れ、経済産業省の審査登録を受けた「新電力」と言われる新規参入会社から電気を購入する事ができるようになったのです。
電気料金の規制がなくなるため、参入する会社によって料金はまちまちになってきます。その結果、消費者がそれぞれのライフスタイルに合った料金体系を選ぶ事が可能になり、ついてはこれまで割高感のあった電気料金の引き下げが期待できるようになりました。

新規参入会社が各社それぞれの特色を打ち出し、様々な割引きプランを提案している

参入する業者の数も電力自由化が始まる2016年4月を前に150社近く、その内、一般家庭への小売りを考えている会社は50近くあり、消費者としてはどの会社を選んでいいのか迷うところです。新規参入する会社の業種は様々であり、鉄道会社、石油会社、ケータイなどの通信事業会社、総合商社など多岐に渡ります。そしてそれらの参入会社が様々な割引きプランを提案しているのが現状です。
それらの多くは電気とガス、電話、インターネットのインフラと組み合わせていて、それぞれを単体で契約するよりは割安になっているのが特徴です。一見電力とは関係なさそうな住宅メーカーなどは自社で住宅を建てた時に価格を割り引いたり、外食サービスなどではポイントを付けたり、と、各社それぞれの特色を打ち出してきています。

電気料金分野以外の割引きを行う「セット割」にすると、お得感や割引き感をより実感できる

電力自由化によって電気料金が自由競争になった一方で、単純に電気料金の比較だけではどれがお得なプランが選べなくなってきています。この自由化では毎月の電気消費量が少ない家庭ではその恩恵が少なく、消費量の多い家庭では恩恵が増えるといわれています。
お得感や割引き感をより実感したいのなら、電気料金分野以外の割引きを行う「セット割」が良いかもしれません。
また、これまでの電力会社も新プランを打ち出してきて、利用者の引き止めを図っています。多くの新規参入業者と従来の電気会社の新プラン、どちらのどのプランを選べばいいのかは、プラン自体も流動的であり、自由化が始まってしばらくしないとハッキリとは分からないのが現状といえます。

電気料金以外の要素でも電力会社が選べるのが今回の自由化です。例えば地域で発電した電気をその地方で使う”地産池消”タイプや、風力発電や地熱発電などクリーンエネルギーを主体とした会社からも電力が自由に購入できたるのも特徴の一つです。